「運ぶ」だけでは終わらない。新時代の物流をつくる仕事。
総合物流企業、メーカーでの経験を経て、「物流をゼロから構築する仕事をしたい」という想いから中部電力パワーグリッドへ転職した青木さん。現在は調達部・物流改革グループで、配電用資機材の物流を変革すべく業務に取り組んでいます。仕事の内容やライフワークバランスについて伺いました。
青木 俊介
大学卒業後、総合物流企業にて国際航空貨物の営業に従事。その後、メーカーで海外調達物流の改善を担当する。2025年に中部電力パワーグリッドへ入社し、現在は調達部・物流改革グループにて配電用資機材の物流に携わっている。
ゼロから物流を構築したい。そんな自分の夢も、家庭も守れる会社。
航空関連の仕事に就きたいという想いから、新卒で総合物流企業に入社し、国際航空貨物の輸出入営業を経験しました。しかし、仕事で関わるメーカーの方々の姿を見ているうちに、自分も「物流の依頼を受けて運ぶ側」ではなく「物流を構築する側」の仕事に挑戦したいと考えるようになり、転職する道を選びました。
二社目では、北米の調達物流改善を担当しました。複数のサプライヤーを巡回して部品や原材料を集荷するミルクラン方式における積載率改善やルート変更の提案・実行が主な業務でした。しかし、ここでもやりたいことが叶わず、再び転職を決意。家族ができて家を購入したことから、東海エリアに本社を置く地元企業を希望し、10年以上培ってきた物流知識を活かせる職場を探しました。
そんなときに知ったのが中部電力パワーグリッドです。正直、物流で人材を募集していると聞いてもイメージが湧きませんでしたが、リクルーターから「物流を構築しようとしているので意向と合致するのでは」とすすめられ、興味を持つようになりました。選考を通じて実行している内容や将来のビジョンを伺うと、物流をゼロから構築したいという自分の想いと重なり、ここしかないと確信し入社を決意しました。
物流歴10年以上。それでも、学びが尽きない職場。
私が所属する調達部・物流改革グループでは、電柱に取り付ける電線やカバー類などの配電用資機材を確実に配送するため、物流の改善に取り組んでいます。とくに、法改正によるドライバーの稼働時間制限で物を運びきれなくなる「物流2024年問題」への対応が喫緊の課題です。従来はメーカーが個別に運送会社へ依頼し運んでいただいていたため、輸送ルートが多岐にわたっていました。そこで調達部が間に入り、あちらこちらに延びる輸送ルートの「細い線」を「太い線」に集約することで、ドライバー不足の社会課題に向き合いたいと考えています。
また、入社以来、新たに学ぶことが非常に多くあります。当社で物流の効率化を検討するうえでは、コストは非常に重要な要素です。以前、総合物流企業の営業として勤務していた頃は、既に基準となる輸送料金が設定されていたため輸送料金の根拠や原価構成まで考えることはありませんでしたが、今は輸送料金の原価構成を一から学び直すようになりました。
前職までは航空輸送がメインでしたが、今は陸送にも携わって物流の知見を増やすことができ、学びの機会は尽きません。調達部・物流改革グループには多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっており、物流未経験者でも豊富な知識を持つ人材が多く、大きな刺激を受けています。
働き方については、断続勤務（※）という制度があり、いったん子どもを保育園に迎えに行ってから仕事に戻ることも可能です。フレックス制度もあるため、妻の仕事が遅くなる日は私が迎えに行くこともでき、妻も仕事をしやすくなったようです。ライフワークバランスを取りやすく、仕事と家庭を両立できる環境だと思います。
※断続勤務…仕事を中断して子育て・通院・介護などが行える制度。
次なる夢は、物流を通してインフラを、人の命を支えること。
今後の目標は、物流拠点を設置することと、輸送網の構築を実現することです。こうした目標は、どの会社でも実現できるものではありません。規模の大きな当社だからこそ思い描けるものです。「ゼロから物流を構築したい」と考えて転職した私にとって、今の環境はまさに思い描いていた通りといえるでしょう。
しかし、私は今以上に「必要なものが、必要なときに、必要な場所まで届く」シームレスな物流を目指しています。夢は「中部電力パワーグリッドが構築した物流網は本当に素晴らしい」と世間から評価されるような仕事をすること。電力は人の命に直結する重要なインフラなので、この次なる夢を必ず叶えたいですね。
物流の未来を、あなたとともに描きたい。
「物流をもっと良くしていきたい」と考えている方にとって、当社は刺激的でやりがいのある職場だと思います。物流は世の中になくてはならない重要なインフラです。とくに物流2024年問題によって「物が届いて当たり前」という概念が揺らいでいる今、物流業界は大きな注目を集めています。社会に貢献したい意欲のある方や、課題解決が好きな方であれば、経験の有無にかかわらず活躍できる環境です。ともに学び合いながら、物流の未来を切り拓いていきましょう。
